アートリップ(Artrip®)

およそ70,000人。
認知症の方の記憶を呼び起こした
アートコミュニケーションプロジェクト

ARTRIPⓇプログラムはこちら アートリップ関連書籍

アートリップとは

About

アーツアライブが美術館、介護施設等で認知症当事者と家族を対象に実施するグループ対話鑑賞プログラムです。
現在は対象を一般の方、中高生、障害を持つ方にも広げ、オンラインでも開催しています。

また、内閣官房と協力し、孤独や孤立を防止するため、アートを通して様々なつながりの場を提供しています。
日常生活の中で人と人とのゆるやかな「つながり」を実感できる多様な居場所を確保する取り組みです。

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2023日本財団助成事業

2023年度日本財団助成事業 「美術館における認知症当事者を対象とした社会的処方アートプログラムの開催」
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アートリップの6つの特徴

6 Features

FEATURE 1

「アートは脳のチョコレートだ」と言った医師がいます。
アートのやさしい刺激が脳に働きかけ、やがて能力が引き出され元気を取り戻していきます。

FEATURE 2

少人数で絵画をみながら、話し合っていく。
「この絵には、何がかかれていますか」
プログラムは、絵をみながらエデュケーターが質問するスタイルで進んでいきます。

FEATURE 3

エデュケーターのひとつの質問が新たな発見を生み、そして次への発見へ。
突然「自分が昔みた絵だ」と言った方がいます。ご家族も想像できない一瞬が広がっていきます。

FEATURE 4

「昔の、お母さんの顔になった」
このプログラムを終えた直後に家族の方がおっしゃった言葉です。
あのとき何を感じ、何を思ったか…。そこにいる家族もあの頃へ一緒に戻っていきます。

FEATURE 5

医療機関の元、軽度認知症でうつ傾向の方26名に3ヶ月間対話型のアートコミュニケーションを実施しました。
その結果、うつの軽減と単語記憶力の改善が見られました。

FEATURE 6

認知症のある方、そしてご家族、介護の方も一緒に参加することができます。
プログラム実施時間はおよそ1時間。少人数によるグループで絵画を4〜5点鑑賞していきます。

アートリップ誕生の背景

Story

ARTRIP

プログラムを始めるきっかけは2011年のNYにさかのぼります。
高齢化にアートが与える影響について先端事例研究を続ける中、恩師の紹介で、NYの近代美術館が認知症の方とその家族、介護士を対象にギャラリー内で実施しているmeet me at MoMAというプログラムを視察する機会に恵まれました。
そのプログラムを視察したときの衝撃は今でも忘れることができません。

閉館日の静まり返ったギャラリーで進行役の匠な質問に促されるように、椅子に座った認知症高齢者の方々がときに笑顔を見せて、活き活きと感受性豊かに絵を見て感じたこと、想像したことを自由にコメントしていました。
そして、自然と参加者たち(視察している私も含め)は、絵と自分たちを関連づけていました。

例えばシャガールの「私と村」では、絵に描かれていることから始まり、人間と動物の関係や絵に描かれている作家の故郷の村と自分の故郷との違いについて聞かれたり、会話を続けるなかで自然と絵の本質に気付くようになっていました。
1時間半で5枚の絵を見たのですが、あっという間の時間でした。

単に絵を見て何が描かれているか、漠然とどう思うかという質問だけでなく、絵に関連して過去の記憶を呼び戻したり、また、絵からそこに描かれていないものや物語を想像させたりする手法はとても新鮮でした。
エデュケーターと呼ばれる案内人は、認知症を患っている高齢者だけでなく、そこに一緒にいる家族にも、そして視察している私にも時に質問を投げかけ、コメントを引き出していきました。コメントする彼らの反応を見て、私の中の認知症の概念は完全に覆りました。
正直、彼らが認知症とは信じられませんでした。

どうして絵の前では、彼らはこんなに気億を呼びおこし、素直に自分の気持ちをスラスラと答えることができるのか。
これがアートの力なのか・・・!!
私の頭の中は感動とともに衝撃でその場を理解できずにいました。プログラムの終わり、参加者たちは、エデュケーターに感謝の言葉を述べながら談笑していました。感動した私の目からは自然と涙が出ていました。

「これはなんて素敵なプログラム。」
日本の認知症高齢者や家族にもこのプログラムを届けられたら」と強く思いました。

https://www.youtube.com/embed/uu_rZkv8QlY関連

アートリップ効果

Evidence

〇 国立長寿医療研究センターによる認知症予防、鬱軽減効果の検証
(平成25年度経産省補助事業)

大府市民からランダムに抽出された MCI かつ うつスケール5以上 の高齢者 76名を対象に3ヶ月(2013年11月 ~ 2014年1月)間、各グループに分け、プログラム体験前後の『無作為化比較対照試験』と『T検査』を実施しました。

【グループ】
<アートグループ>週1回 ARTRIP®とアート創作ワークショップを体験
(それぞれ12回づつ)
<対象グループ>1回限りの健康講座を体験

〇 アートグループには、うつの軽減と単語記憶力の改善兆候と以下の行動変化がみられました。

・好奇心、物事に対する姿勢が積極になった。
・立候補して自治会の役員になった。
・外出が増えた。人 との会話が増えた。
・参加者同士で友人となり得意でない人とも笑顔で話すようになった。
・毎朝の散歩の景色が変わって見えるようになった。

島田 裕之

国立研究開発法人 国立長寿医療センター
老年学・社会科学研究センター長

アートで、高齢者の思考力を!
平成25年度経済産業省の地域ヘルスケア構築推進補助事業においてアーツアライブとの共同研究で、高齢者に対するアートの効果を検証した。
そこで認知症の危険因子であるうつ状態の改善においてアートプログラムの効果が確認された。
高齢期に低下しやすい視空間認知や思考力を向上するためにアートが持つ潜在的価値は高いと考えられる。

認知症患者に対する情報療法効果について

専門家の声

Experts voice

ピーター・ホワイトハウス

ケースウエスタンリザーブ大学脳神経学 教授
トロント大学(ベイクレスト)医学部 教授
ISI(Intergenerational Schools, International) 理事長

心にエネルギーを与える。
ARTRIP®は、精神を活性化し、心にエネルギーを与えるプログラムです。
加齢に伴う、そしてあらゆる年齢の様々な種類の認知障害を伴うすべての人にとって、非常に素晴らしいものです。

林 容子

一般社団法人ArtsAlive 代表理事

アーツ(美術・音楽・ダンスなど)の力を通し、すべての人に日常では味わえない新たな感動を届け、創造する喜びと生きる活力を得てもらう。
つまりARTでALIVE(活き活き)させることを目的に生まれた「アーツアライブ」。
そのひとつの活動がARTRIP®(アート コミュニケーションプロジェクト)です。
脳の眠っている部分が刺激され、記憶がやがて蘇ってくる…。
薬では治すことのできない認知症において、新しい可能性がアートから生まれています。
私は、たくさんの方に実際にお会いし、そして感動的な場面に幾度となく出会っています。
人が生きる喜びを、そして生きている実感をぜひ、体験ください。

プログラム内容

Program

PROGRAM 1

美術館プログラム

2012年より国立西洋美術館で毎月定期開催してきたのをはじめ、国内外40館以上の美術館において当事者とご家族、介護者が対等に参加することができる対話型鑑賞プログラムARTRIPを開催しています。2021年度は文化庁委託事業として美術館でのアートリップを普及しています。

PROGRAM 2

出張型プログラム

有償高齢者施設、デイサービス、認知症カフェ、コミュニティーカフェ、小学校、幼稚園、保育園、個人宅など、認定アートコンダクターが出張してアートリップを行います。それぞれの場所、対象者に合わせて最適なアートリップを企画、ご提供します。

PROGRAM 3

オンラインプログラム

2020年6月より開始。ZOOMを使ってリアルタイムにオンラインで気楽にアートリップにご参加頂けます。一般の方、当事者及び家族対象の3種類のオンラインプログラムを実施しています。

サービス予約

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