2023年度日本財団助成事業 「美術館における認知症当事者対象プログラム実態調査」結果発表
スタッフダイアリー

2023年度日本財団助成事業 「美術館における認知症当事者対象プログラム実態調査」結果発表

 アーツアライブは、コロナかの2021年の文化庁委託アンケートに続き、日本財団の助成をうけて、以下の通り全国の美術館450館に対して当事者および家族対象のプログラムの実施に関してのアンケート調査を実施いたしました。アンケートにご協力いただいた美術館の皆様ご協力ありがとうございました。 
  
美術館対象アンケート実施概要
  (1)時期: 2023年6月30日~7月31日
  (2)対象:全国412館に対して送付、回答は、①ウェブサイト②郵便③FAXで受け付け、および電話によるフォロー
  (3)内容:認知症対象プログラム実施の有無、実施できない理由、今年度実機の希望の有無
  (4)結果:150館より回答(回答率36.43%)、
        当事者対象のプログラム実施希望の館は13館(有効回答の8.6パーセント)
          ”        実施検討したいが57館(有効回答の38パーセント)
        実施したいができない理由は ①予算がない(49.6%)、②時間がない(32.8%)、③やり方がわからない(48.8%)、
                      ④担当者がいない(49.6%)、⑤認知症当事者の参加へのアプローチがわからない(48%)

     興味がない館はゼロであり、予算、時間、担当者、ノウハウの不足から実施できないが、今年あるいは将来的には実施したい館が57館も
     あるという将来に期待ができる結果となりました。一方で67.6%の館に教育普及担当がいない、予算がない、など各地の美術館のおかれた
     厳しい状況も明らかになりました。アーツアライブ゙としては引き続き、助成金等で美術館の負担を無くし、希望する美術館 
     において当事者対象のプログラムが実施できるようになるように美術館にデモンストレーションやアドバイスで協力していく所存です。

      ただ、このプログラムは毎月1回など定期的に実施することで驚くべき効果をもたらすことが過去の経験からわかっているので、先ずは
     お試しで1回やり、それぞれの美術館の学芸員なり、ボランティアさんなりがノウハウをきちんと学んで継続できる体制を作っていくこ  
     とが肝要です。 また、予算面でも各自治体の文化あるいは高齢者福祉の予算を当てたり、また参加者負担の形での継続実施も視野に入れ
     るべきだと考えます。

     アンケート結果のグラフ(一部)は以下からダウンロード
     
      美術館対象アンケート結果グラフ抜粋
     
 

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