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>>作品説明
8年前に行なわれた和紙の障子絵の補修と、新しく障子に和紙を貼り絵を描く障子アートを制作した。百恵の郷では、寝たきりのお年寄りの方が多く、コミュニケーションをとるのが難しい為、話を聞いて好きなものを私たちがつくるのではなく、四季を想定した4枚の障子アートを、各部屋へ飾る作業が中心となった。また、作業を食堂で行なう事により、お年寄りの方に興味を持って頂いたり、モチーフの配置などを一緒に行なった。補修作業は、はがれ落ちそうなところを中心に補修をし、モチーフが半分とれていたり、和紙の色が薄くなっている部分は、新たに和紙を付け足した。
>>プロジェクト後の感想
私は美術館に飾られるようなものや値段を付けられるものが価値のあるアートだと考えていました。しかし今回、私たちのような未熟者の学生が作ったもので飾られた部屋を見て、「きれいになった」と誉めて下さったり、話は出来なくても嬉しそうに笑ってくれた方々に出会うことが出来て、アートの価値を見直すことが出来ました。ありがとうございました。(高嶋 美穂子)
老人養護施設での障子アートによるワークショップは私にとって初めての経験であり、はじめは不安もあった。しかし、一人一人の部屋の障子に和紙で絵を描いていく中でお年寄りの方とのコミュニケーションもスムーズになっていき、中には「自分の部屋の障子はこうしてほしい」など要望をいってこられる方もいた。障子アートに関心をもってくれた時や作品を貼り終えた時「ありがとう、素敵になった」と言ってくれた時は、日光に照らされて綺麗に透ける障子を見て本当に嬉しく思った。
アートを通じてコミュニケーションをとると施設が彩られるだけでなく、自分たちとお年寄りの方にも生活に彩りを与えるのだと感じた。長いようであっという間の三泊四日だった。施設の方々にもお世話になり、良い経験をさせていただいたと思っている。(奥園 みなみ)
最初は、どのように職員の方やお年寄りの方とコミュニケーションをとればいいのかさっぱり分からなかった。とても忙しそうな職員の方に声をかけるのはなんだか申し訳ない気がして、自分たちがやっていることは本当に良いのだろうかと、とても不安になった。その不安が、2日目に、今まで部屋で行なっていた制作を食堂で行なったときから少しずつ薄らいできた。1日目で部屋に障子アートを張らせて頂いた方が、見に来て一緒にモチーフを配置してくれたり、何となく興味を示して近くに寄ってきてくれた方もいた。3日目では、百恵の郷の一日の生活のリズムがなんとなく分かるようになり、作業をしやすくなった。
初日に感じた、いたたまれなさはすっかりやわらいでいた。アートが持つ力は、もしかしたら瞬発的なものだけではなく、じわじわと心にしみ込み、心を暖めるお茶のようなものもあるのではないかと思う。それは、互いに心を少しずつひらいて、ゆっくりと歩み寄っていく作業と似ているのではないだろうか。お年寄りの方のステキな笑顔を、私は忘れない。(渥美 舞)
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