作品名:

心に花と音楽を2004

製作者:

松本敦子 金澤育美 相馬朋代  横瀬仁美 喜多村一寛 中山浩介

実施場所: ききょうの郷

実施期間:

2004/09/13-16

 

>>作品説明

歌・ピアノ・ギター・トランペット・トロンボーン・ジャンベ等の楽器を使い、合唱・ソロ演奏・バンド編成での演奏など、さまざまな形態で演奏を行う。
それに加え、ダンス・会場の装飾・身につける装飾品製作・楽器製作などを行う。
最終日の"ききょうの郷"でのライブは、お年寄りの方に招待状をだす。


 

 

>>プロジェクト後の感想

この四日間、お年寄りの方と音楽を通じてふれあうことで、本当に様々なことを学んだ。音は振動によって生まれるため、お年寄り一人一人の病状によっては、害になってしまう人もいることがわかった。こういう面で、施設の方の積極的な協力が必要だった。施設の人と私達の気持ちがつながることが、良いライブを提供するためには重要だとわかった。ライブではいろんな反応があり、難しくも楽しく演奏ができた。それができたのは、お年寄りの笑顔のものすごい力が、私たちの心を豊かにしてくれたことが大きいと思う。お年寄りの皆さんがみんなで歌ってくれた「富士山」は本当に嬉しかった。あの時の顔は一生忘れない。亡くなった祖母の笑顔を重ねたりもした。
何がいいのかはわからないが、今の私たちにできることは、音楽を通して時間を共有するだけ。これによって毎日の生活に少しでも花を添えられたらいいと思う。もちろん自分自身の心にも。

この企画に参加する前にとても不安だったことは、自分は今まで22年間、お年寄りと接する機会があまりなく、今のお年寄りがどのようなものが好きでどんな音楽を聴いて、どんな時代を生きてきたのか知らなかったことである。お年寄りが好きな音楽を演奏することが今回の目的なのに、自分自身どうしたらよいかわからなかった。しかしメンバーに助けられ、曲が決まったので、今回の企画でお年寄りに触れ合い、お年寄りのことが少しでもわかれば良いなと思った。
私たちが、今回音楽を通してお年寄りと触れ合い、一緒に生活してみて、音楽というものは何十年経っても変わらず、心に刻まれていくのだなと思い、改めて音楽の偉大さを実感した。
また、少しでもお年寄りとの距離を縮めることができたと思った。

初日、痴呆症のお年寄りの前でライブをした。何も分からない状態でのライブは不安で一杯だった。表情もわからず、音楽でどうやってコミュニケーションをとればいいのか考えた。喜んでるのかよくわからずライブが終った。ライブが終ると、おばあちゃんおじいちゃんに感想を聞きにいった。あるおばあちゃんが手をとって泣いてくれた。「ありがとう」がとても重いコトバに思えた。ライブをこなすうち、ひとりひとりの目を見て話すこと、伝えること、歌うことの大切さに気づいた。こわくてみれなかった顔がちゃんとみれるようになった。そして反応も大きくなっていった。心を伝え合うことの大切さ、人生を何倍も生きている人だからこそあることばの重みを感じれた。すごいプロジェクトでした。参加して本当によかったです。

今回のこの企画に参加し、私の中でいろんな発見がありました。年配の方への接し方はもちろん、その中でも、それぞれの対応の仕方があることを身を持って実感しました。何よりも嬉しかった事は、そんな中でも皆で歌を口ずさんでいた方がたくさんいた事でした。会話がままならない方も、歌を歌い始めるととても上手に歌っていました。それがとても衝撃的で、何よりも自分達が音楽というものを通しての交流をしようと思ったことに意味があったのだと確信できた証でもありました。
反省としては、制作物(楽器、招待状、歌詞カードなど)をもう少し準備の段階で進めておけば良かったと思いました。しかし、その分年配の方々との会話やふれあいの時間がもてたことは、とても良かったと思いました。

僕が静岡の老人ホームでArt Aliveとして活動し、学んだことは沢山ありました。演奏を聴いて涙を流してくれる人、それに感謝の言葉かけてくださる人。本当にやりがいのあるいい機会を与えてもらえた。と思いました。それに僕個人としては人と接する難しさを痛感させられた気もします。けど、キツイけどやっていてよかった!そんな思いが最後にはずっとありました。こういう気持ちをこれからも大切にいろんな曲をいろんな場面で演奏したいと思います。
またなにか機会のあるときに演奏しにいけたらいいなぁっと思います。

僕にとってこの旅は、これから向かう将来に向けての大きな支えとなりました。現地に行って初めて演奏会を行なった時、改めてボランティアとして、観客の方々に楽しんで頂ける演奏会として、それらを行なう上での難しさや新鮮さを強く感じることができました。特に、今回演奏をした時一番感じ、驚いた事は、自分達の演奏やパフォーマンスに対して、観客の反応が非常にはっきりしていて、それらがライブの最中、自分達の演奏している間に、ひしひしと伝わってくるという事でした。
そして、何度か演奏会を行なっていき、ついに迎えた最終日の最後のライブ、このライブの時の感動は今考えても計り知れません。楽しい事も(辛い事も?)たくさんあった四日間が、皆さんの楽しそうな笑顔と、真心を込めた演奏で満たされて行く様な感じで、終わった時の感動と達成感は今までのどんなライブでも手に入れることのできない、かけがえの無い物だったと心から思います。
今回の旅で、人前で演奏する事の難しさや楽しさ、観客と一体になれるように、感動を少しでもたくさん与えられるようにする事の素晴らしさを、身をもって体験する事ができました。僕をこのツアーに誘ってくれた方々、一緒に四日間を過ごしたメンバー、そして企画などの段階でご協力頂いた方々、深く感謝致します。本当に有難う御座いました。そして、四日間、本当にお疲れ様でした。