作品名:

消えない音

製作者:

三須利恵 柴田成美

実施場所: 百恵の郷

実施期間:

99/08/23-27

 

>>作品説明

 それぞれのお年寄りのイメージに合わせ、異なる形状の抱き人形を作成し、お年寄りの歌声をデジタルレコーダーに録音したものを埋め込み、棒状のスイッチを押すと歌声が聞こえるものを制作。
視覚的なものよりも、より鮮烈な記憶を呼び起こす音を要素として使うことに着目した作品。

お年寄りとの交流をとりつつ、彼らの心に残っている音(童謡・子守歌・歌謡曲など)を歌ってもらい録音する。それぞれの音のイメージに合った入れ物を作り再生する機械を埋め込み、人の集まる場所に設置する。
 機械は、ICレコーダー。大きさは56o×85.9o×22.5oと小さく、ボタン1つで録音再生できるものを使う。
 

入れ物とは、抱き枕やクッションのような形状のものを、着物の端切れなどで、パッチワークで縫い合わせたもの。いろいろな触感を持たせた、香りもつける予定。触れたくなるような抱きたくなるようなものを作りたい。
 不可欠なのです。それらを受け止め、あるいは拒絶し、そして知らず知らずのうちに体にとりこんでいきます。目でとりこんだ記憶以上に、耳からのデータは鮮烈なものを呼び起こし、心をわき上がらせる力を持っています。

  

  

>>プロジェクト後の感想
 制作する中で、誰かのための作品なのか、また、癒すことによって癒し方が違うのではないかという問題が浮上し、理想と現実のギャップを感じたが、アートでしか癒せないのもあると感じた。